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ニューヨークのAstor Place Theatreで15年以上のロングランを記録している三人グループのパフォーマンス。Blue Manの名声とは異なり,劇場はこじんまりしており,席はお世辞にもくつろげるものではない。でかい人は足をどうにかして折り畳み席におさまなければならない。

Blue ManはGroupと名乗っており,1988年にマット・ゴールドマン、フィル・スタントン、クリス・ウィンクがNYの路上でパフォーマンスを開始して以来,世界各地で厳しい審査を受けたパフォーマー達がBlue Manを演じている模様。Blue Manとなのる通り,耳の形がなくなるほどに顔を青く塗り込み,頭髪をそぎ落とし,黒い上下のスエットを着込んだ姿は匿名的な存在者を案じさせる。誰がBlue Manを演じても代替え可能。なるほど,近未来の社会の中で個性を失った人間が笑い取ることで己の在処を見出す,あるいは存在を回復するという図式がこのパフォーマンスに潜んでいるかもしれない。笑いこそが救いなのだといったところだろうか。

劇中,Blue Manは一言も喋らず,廃屋をイメージした劇場の中でドラム缶などを叩き,観客席に飛び込んだりして観客を巻き込んだショーが一時間半ほど展開される。この三人の他に蛍光灯で光る髑髏のコスチュームを着込んだ三人のドラマーなどが,ロックミュージックをBlue Manとともに繰り広げる。ストーリーというものは無いが,アメリカ式のギャグで観客の笑いをとる。NHKで放送されているアメリカのコメディshowが好きな人なら大笑いできる。身体的身振りと音楽でShowが構成されるため,年齢,国籍を超えて,誰が見ようともshowで何が起きているのかは理解できる。また,観客のアメリカ人の反応を垣間見る良いチャンスだ。ただし,チケットの値段が$63以上なのでBlue Manのパフォーマンスに驚き,笑いその値段に見合うだけの価値があったと思うのか,二ヶ月も放置した食パンに黴がはえないの見て馬鹿笑いするのかは見る人次第。
http://en.wikipedia.org/wiki/Blue_Man_Group